沖潤子
Junko Oki
沖潤子Junko Oki
沖潤子は、生命の痕跡を刻み込む作業として布に針目を重ねた作品を制作しています。下絵を描く事なしに直接布に刺されてゆく独自の文様は、単純な技法でありながら「刺繍」という認識を裏切り、観る者の根源的な感覚を目覚めさせます。空間自体をも作りあげる沖の彫刻作品は、テキスタイル、そしてアートの領域を拡張させるかのようです。
1963年浦和市生まれ。現在は鎌倉市を拠点に制作しています。主な個展にブリュッセルのOffice Baroqueでの「Truly Indispensable」(2019)、「JUNKO OKI」(2017)、「第11回shiseido art egg 沖潤子展」(2017)が、主なグループ展に金沢21世紀美術館「コレクション展1 Nous ぬう」などがあります。2014年には、自身の撮影による作品集「PUNK」(文藝春秋)を刊行しました。また作品は金沢21世紀美術館に収蔵されています。
WORKS
BIOGRAPHY
- 1963
- 埼玉県生まれ
- 1991
- セツモードセミナー卒業
CV
個展
- 2022
- 「よれつれもつれ」KOSAKU KANECHIKA、東京
「沖潤子 さらけでるもの」神奈川県立近代美術館 鎌倉別館、神奈川
- 2021
- 「よびつぎ」KOSAKU KANECHIKA、東京
- 2020
- 「刺繍の理り」KOSAKU KANECHIKA、東京
「anthology」山口県立萩美術館・浦上記念館、山口
- 2019
- 「Truly Indispensable」Office Baroque、ブリュッセル、ベルギー
- 2018
- 「蜜と意味」KOSAKU KANECHIKA、東京
- 2017
- 「月と蛹」資生堂ギャラリー、東京
「JUNKO OKI」Office Baroque、ブリュッセル、ベルギー
- 2016
- 「gris gris」DEE'S HALL、東京
- 2015
- 「PUNK」DEE'S HALL、東京 / MORIS、兵庫 / 森岡書店銀座店、東京
- 2014
- 「赤」DEE'S HALL、東京
- 2013
- 「是々非々」shima、愛知
「culte a la mode」DEE'S HALL、東京
「culte a la carte」COW BOOKS、東京
「刺青」Gallery B、神奈川
- 2012
- 「異邦人」DEE'S HALL、東京
- 2011
- 「poesy」森岡書店、東京 / COW BOOKS、東京 / shima、愛知(2011–2012)
「糧」DEE'S HALL、東京
- 2009
- 「祈り」ギャラリーフェブ、東京
「Recycle」ARTS & SCIENCE 青山、東京
グループ展
- 2021
- 「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2021」那谷寺、石川
- 2019
- 「現在地:未来の地図を描くために[2]」金沢21世紀美術館、石川
- 2018
- 「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018」 文翔館、山形
- 2017
- 「沖潤子|安野谷昌穂」KOSAKU KANECHIKA、東京
- 2016
- 「コレクション展1 Nous ぬう」金沢21世紀美術館、石川
「finding Ling-Ling’s head」cookie butcher、アントワープ、ベルギー
「8 femmes」Office Baroque、ブリュッセル、ベルギー
パブリックコレクション
金沢21世紀美術館
受賞歴
- 2017
- 第11回 shiseido art egg、shiseido art egg賞
PRESS
- 「刺繍の枠を超えて針と糸で表現を続ける沖潤子、美術館での初個展が開催中」 |Text by Shiho Nakamura|BRUTUS|2022年10月28日
- 「孤独とのつながり、そしていま育まれつつあるもの。髙嶋雄一郎評 沖潤子 『anthology』『刺繍の理り』」 |Text by Yuichiro Takashima|美術手帖|2021年2月3日
- 「渾身の一針はパンクのごとく 過去と未来を縫い合わせて進む 『源流の人』 第3回:沖潤子(刺繍アーティスト)」 |Text by Naoki Kaga|P+D MAGAZINE|2020年6月24日
- 「時を超えて混ざり合う布と糸。『第11回shiseido art egg』 沖潤子インタビュー」 |美術手帖|2017年6月28日
- 「その“魂を自由にする刺繡”」 |Text by Momo Mitsuno|The New York Times Style Magazine: Japan|2017年1月29日
- 「世界中から注文が殺到する刺繍アーティスト・沖潤子の初作品集、ついに刊行!」 |Text by Honno-Hanashi|文藝春秋|2014年12月6日