ARTIST
沖潤子 Junko Oki
沖潤子は、生命の痕跡を刻み込む作業として布に針目を重ねた作品を制作しています。下絵を描く事なしに直接布に刺していく独自の文様は、シンプルな技法でありながら「刺繍」という認識を裏切り、観る者の根源的な感覚を目覚めさせます。古い布や道具が経てきた時間、またその物語の積み重なりに、彼女自身の時間の堆積をも刻み込み紡ぎ上げることで、新たな生と偶然性を孕んだ作品を生み出します。存在してきたすべてのもの、過ぎ去ったが確かにあった時間。いくつもの時間の層を重ねることで、違う風景を見つけることが制作の核にあります。
1963年浦和市⽣まれ。現在は鎌倉市を拠点に制作しています。主な個展に「月と蛹」(資⽣堂ギャラリー、東京、2017)、「anthology」(⼭口県立萩美術館・浦上記念館、2020)、「沖潤子 さらけでるもの」(神奈川県立近代美術館 鎌倉別館、2022)が、主なグループ展に「みちのおくの芸術祭 ⼭形ビエンナーレ2018」(⽂翔館、⼭形、2018)、「北陸⼯芸の祭典 GO FOR KOGEI」(那谷寺、⽯川、2021)、「FUJI TEXTILE WEEK」(富士吉⽥市下吉⽥本町通り周辺地域、⼭梨、2023)、「心象⼯芸展」(国立⼯芸館、⽯川、2024)、「あいち2025」(無風庵、愛知、2025)などがあります。2014年には、自⾝の撮影による作品集「PUNK」(⽂藝春秋)を刊行しました。作品はうらわ美術館、神奈川県立近代美術館、金沢21世紀美術館、BY ART MATTERSに収蔵されています。
WORKS
INSTALLATION VIEW
BIOGRAPHY
- 1963 埼玉県生まれ
- 1991 セツモードセミナー卒業
CV
個展
- 2024 「約束」KOSAKU KANECHIKA、東京
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2022
「よれつれもつれ」KOSAKU KANECHIKA、東京
「沖潤子 さらけでるもの」神奈川県立近代美術館 鎌倉別館、神奈川 - 2021 「よびつぎ」KOSAKU KANECHIKA、東京
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2020
「刺繍の理り」KOSAKU KANECHIKA、東京
「anthology」山口県立萩美術館・浦上記念館、山口 - 2019 「Truly Indispensable」Office Baroque、ブリュッセル
- 2018 「蜜と意味」KOSAKU KANECHIKA、東京
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2017
「月と蛹」資生堂ギャラリー、東京
「JUNKO OKI」Office Baroque、ブリュッセル - 2016 「gris gris」DEE'S HALL、東京
- 2015 「PUNK」DEE'S HALL、東京 / MORIS、兵庫 / 森岡書店銀座店、東京
- 2014 「赤」DEE'S HALL、東京
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2013
「是々非々」shima、愛知
「culte a la mode」DEE'S HALL、東京
「culte a la carte」COW BOOKS、東京
「刺青」Gallery B、神奈川 - 2012 「異邦人」DEE'S HALL、東京
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2011
「poesy」森岡書店、東京 / COW BOOKS、東京 / shima、愛知(2011–2012)
「糧」DEE'S HALL、東京 -
2009
「祈り」ギャラリーフェブ、東京
「Recycle」ARTS & SCIENCE 青山、東京
グループ展
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2025
「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」森美術館、東京
「あいち2025」無風庵、愛知 -
2024
「⼤地と⾵と⽕と:アジアから想像する未来」大倉集古館、東京
「心象工芸展」国立工芸館、石川
「Here and There and Back Again, Japanese Art 1964 – 2024」Nicolas Krupp、バーゼル、スイス
「ONE SINGLE BOOK」Gallery Koyanagi、東京 -
2023
「FUJI TEXTILE WEEK 2023」富士吉田市下吉田本町通り周辺地域、山梨
「平衡世界 日本のアート、戦後から今日まで」大倉集古館、東京
「コレクション展1 それは知っている:形が精神になるとき」金沢21世紀美術館、石川 - 2021 「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2021」那谷寺、石川
- 2019 「現在地:未来の地図を描くために[2]」金沢21世紀美術館、石川
- 2018 「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018」文翔館、山形
- 2017 「沖潤子|安野谷昌穂」KOSAKU KANECHIKA、東京
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2016
「コレクション展1 Nous ぬう」金沢21世紀美術館、石川
「Finding Ling-Ling’s Head」Cookie Butcher、アントワープ、ベルギー
「8 Femmes」Office Baroque、ブリュッセル
パブリックコレクション
- うらわ美術館
- 神奈川県立近代美術館
- 金沢21世紀美術館
- BY ART MATTERS
受賞歴
- 2017 第11回 shiseido art egg、shiseido art egg賞
PRESS
- 刺繍の枠を超えて針と糸で表現を続ける沖潤子、美術館での初個展が開催中 Text by Shiho Nakamura|BRUTUS|2022年10月28日
- 孤独とのつながり、そしていま育まれつつあるもの。髙嶋雄一郎評 沖潤子 『anthology』『刺繍の理り』 Text by Yuichiro Takashima|美術手帖|2021年2月3日
- 渾身の一針はパンクのごとく 過去と未来を縫い合わせて進む 『源流の人』 第3回:沖潤子(刺繍アーティスト) Text by Naoki Kaga|P+D MAGAZINE|2020年6月24日
- 時を超えて混ざり合う布と糸。『第11回shiseido art egg』 沖潤子インタビュー 美術手帖|2017年6月28日
- その“魂を自由にする刺繡” Text by Momo Mitsuno|The New York Times Style Magazine: Japan|2017年1月29日
- 世界中から注文が殺到する刺繍アーティスト・沖潤子の初作品集、ついに刊行! Text by Honno-Hanashi|文藝春秋|2014年12月6日