ART FAIRS

Taipei Dangdai 2023

2023/5/12 Fri - 5/14 Sun

KOSAKU KANECHIKAは、2023年5月12日(金)から5月14日(日)に開催されるアートフェア「Taipei Dangdai 2023」に、青木豊、桑田卓郎、佐藤允、舘鼻則孝のギャラリー作家4名の展示で参加いたします。

 

青木豊は、絵画の視野を広げ、世界と絵画の関係とその新しい可能性を追究する制作活動を行っています。二次元と三次元を自由に行き来するような作品や、素材の物質性や制作方法自体の相互反応にフォーカスした作品。特に青木は一貫して光へアプローチしてきました。光が時間軸、鑑賞者の存在や視線、展示空間などの環境の要素に補完され、有機的に立ち上がるような豊かさを捉え、また一方で光の存在の自明性自体を問い直すことなど、光を多面的な物質として観察しています。デジタル化する日常環境のなかで、人間としての様々な感性が呼び覚まされるような視覚体験を提供します。

 

桑田卓郎はこれまでに目にしたことのない、陶芸の枠を超える表現を発表し続け、ニューヨーク、ブリュッセル、ロンドンなど世界各地で展覧会を開催しています。「梅華皮」や「石爆」などの伝統的な陶芸の技術を独創的に表現する桑田の新しい視覚言語は、世界で高い評価を得ています。その核となる伝統表現は桑田がスタジオを構える美濃地方で生まれ、安土桃山時代に茶の湯の文化と共に脈々と継承されてきた“わびさび”や自然、不完全なものに美を見出した日本独自の陶芸美学です。桑田はその表現を現代に置き換え、場所、歴史や自然、時代と対話をし続けることによって、伝統とコンテンポラリーを融合させ、また時には相互に刺激し挑発し合うような、他に類を見ないオリジナルな作品を生み出しています。

 

佐藤允にとってドローイングとペインティングは、自身や身の回りの存在を取り巻く人間の複雑な内情を記録し解釈するためのツールであり、印象的で正直、時には挑発的なイメージで個人的なテーマを探求しています。作品とは自分が自分のために、生きた人が人のために作り受け取るものだと考える佐藤は、「アートのためのアート」や新しさ、意味を求めることはしません。妄想、羞恥心、孤独、哀情、耽溺など、一般的に卑猥で不道徳とされる事柄であっても、精神の不可欠な側面でもあるものから回避しようとはしません。自身の体験の心理学的な調査への直接的な入り口を開いています。

 

舘鼻則孝は、日本古来の文化的に価値のある部分と、現代の要素を組み合わせることで、新たな視点と世界観を提示します。俯瞰的な視野を持ちつつ、詳細を徹底的に掘り下げる。それが工芸的な手仕事で精緻に完成された作品として表現されます。歴史、そのなかで育まれてきた独特の美学、文化や思想。それらを再考することで未来への可能性を示す舘鼻の作品は世界で高く評価され、遊女が履く高下駄から着想を得た代表作「ヒールレスシューズ」等の作品が、ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館などに収蔵されています。

 

本展では約25点を展示します。この機会に是非ご高覧ください。

 



概要

フェア名
Taipei Dangdai 2023

出展作家
青木豊、桑田卓郎、佐藤允、舘鼻則孝

会期
2023年5月12日(金) - 5月14日(日)

会場
Taipei Nangang Exhibition Center

ブース番号
A12

リンク
https://taipeidangdai.com




WORKS

  • 青木豊
    Untitled, 2023

  • 桑田卓郎
    TEE BOWL, 2021

  • 青木豊
    Untitled, 2023

  • 舘鼻則孝
    Heel-less Shoes, 2021

  • 佐藤允
    00:00, 2018

  • 舘鼻則孝
    Thundercloud Painting Series, 2022

  • 佐藤允
    Homme, 2015

  • 青木豊
    Untitled, 2023

  • 切断面, 2015

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