ART FAIRS

Art Basel Hong Kong 2023

2023/3/23 Thu - 3/25 Sat

KOSAKU KANECHIKAは2023年3月23日(木)から3月25日(土)に開催されるアートフェア「Art Basel Hong Kong」に、桑田卓郎の個展で参加いたします。

 

桑田卓郎はニューヨーク、ロンドン、ブリュッセルなど、世界各地で個展を開催し、その圧倒的なオリジナリティで鑑賞者を魅了してきました。彼の陶芸を特徴づけるビビッド、またメタリックな色彩、そして一度見ると忘れられない、梅花皮(かいらぎ)や石爆(いしはぜ)といった、陶芸の技術に基づきながらも極めて独特の造形。それらがつくりだす桑田の独自の視覚言語は、陶芸の伝統に深く根ざしながらも批評的感覚を備え、素材との徹底的な対話、そして現代の視点によって新たな地平を開いています。

 

桑田の制作においては、技術をとことん究め、時にはあえてそれを否定し壊すような試みによって、新しいもの、次の何かとの出会いが可能となっているのです。溶岩や日焼けた泥、爆発するキャンディーなどを連想させる有機的なフォルムと遊び心に満ちた作品は安土桃山時代に茶の湯の文化と共に脈々と継承されてきた “わびさび” や自然、不完全なものに美を見出した日本独自の陶芸美学が内包されながらも、既成概念にとらわれない大胆な発想の彫刻です。そのような制作で拓かれる新しい領域を、桑田は作品を媒体として鑑賞者に伝えようとしています。先祖伝来の実用品に似たものから、巨大な彫刻モニュメントまで、作風の幅広さと進化を感じさせる大中小さまざまな彫刻が展示されます。

 

この展示では、伝統的な茶碗の形に由来する「TEE BOWL」と題された最近の彫刻作品シリーズも展示されます。茶碗の「Tea bowl」をもじったこのタイトルには、陶芸を単なる工芸品から芸術品へと昇華させたいという作家の思いが込められています。ゴルフボールをティーアップするように、桑田は陶芸をファインアートの域に高め、これまでの概念を覆すような作品を制作しています。本展では、立体作品「TEE BOWL」をはじめ、約15点の作品を一点一点が内包する制作の過程を味わうことができるような形でご紹介します。展示空間は、建築家の石田建太朗によって設計されます。

 



概要

フェア名
Art Basel Hong Kong 2023

出展作家
桑田卓郎

会期
2023年3月23日(木) - 3月25日(土)

会場
Hong Kong Convention and Exhibition Centre

ブース番号
1C27

リンク
https://www.artbasel.com/hong-kong




WORKS

  • 茶垸, 2023

  • Untitled, 2015

  • 茶垸, 2023

  • Untitled, 2021

  • Untitled, 2017

  • Untitled, 2021

  • Untitled, 2021

  • つくしんぼう, 2018

  • Untitled, 2021

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