EXHIBITION

朝長弘人

「変光景」

2023/4/8 Sat - 5/13 Sat

KOSAKU KANECHIKAでは、2023年4月8日から5月13日まで、朝長弘人展「変光景」を開催いたします。

朝長は、眼前のものがふと違って見える瞬間を捉え、それを絵画に起こそうとしています。作家の眼の中で起こる変化は、徐々に絵画における絵具の質へと変換され、画面に固定されます。
描かれた絵画は固定されつつも再び動く予感を含んでおり、それは眼前の世界に対し作家自身が抱く寄る辺なさのあらわれでもあります。

朝長の作品を近くで観ると、絵肌が独特なのがすぐ理解できます。 ヌルっとしていたり、ざらついていたり、強い拘りが感じられます。物理的な厚みはありませんが、筆で叩き上げたり、絵具を練り込んだり重ねたりしながら、深みのある絵肌が生まれています。画面の上で脈を打ち、呼吸しているような生々しさがあり、どこか消滅に向かうような印象も受けますが、決してささやかではありません。作品を実際に観ることで、画面で観る以上にその強さを感じるでしょう。

また、朝長は日常で思いついた言葉や気になる単語を手帳に書き留めています。その行為が絵画の制作に至った時、朝長のイメージや思考は、上述の技法により像を結ぶことのない、漂い、振動するものとして描かれます。

朝長の作品がもつ定まらなさは、言語や世界のロジックを超え、また窮屈さを感じながらも私たちが安生している場所を揺り動かすようです。

本展では、朝長の近作ペインティングを5点展示します。この機会にぜひご覧ください。

 



展覧会概要

展覧会名
朝長弘人「変光景」

展覧会会期
2023年4月8日(土) - 5月13日(土)
4月8日(土) 16:00 - 18:00 オープニングレセプション

開廊時間
11:00 - 18:00
日・月・祝は休廊

会場
KOSAKU KANECHIKA
〒140-0002
東京都品川区東品川1-33-10
TERRADA Art Complex 5F
03-6712-3346
kosakukanechika.com

入場無料




朝⻑ 弘人(ともなが ひろと)

1997年佐賀県生まれ。2020年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻卒業、2022年に武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。現在は東京を拠点に制作しています。主な個展に「つり合い」(gallery 美の舎、2022)、「明滅する地点」(GALLERY WATER、2021)、主なグループ展に「FACE2022」(SOMPO美術館、2022)、「CHANGTING GALLERY PRIZE 2022」(⻑亭 gallery、2022)があります。2022年にはFACE2022入選、アートアワードトーキョー丸の内審査員賞を受賞しました。

WORKS

  • 薮の女, 2021

  • うすい目, 2021

  • 夕景, 2022

  • 光景, 2023

  • 変身, 2023

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