EXHIBITION

GROUP SHOW

「3 ARTISTS」

2022/10/15 Sat - 11/19 Sat

KOSAKU KANECHIKAでは、10月15日(土)から11月19日(土)まで、「GROUP SHOW: 3 ARTISTS」を開催いたします。
本展は、青木豊、舘鼻則孝、そしてKOSAKU KANECHIKAでは初めて紹介する十三代 三輪休雪の作品で構成されます。

十三代 三輪休雪は2019年に三輪家当主として十三代 休雪を襲名。三輪家伝来の白萩釉を用い、萩焼の伝統を継承しながらもダイナミックで斬新な造形を取り入れた作風で、国内外で高く評価されています。
今回のグループ展では、刀を使って斬り出した土肌と三輪家伝来の白萩釉(休雪白)のコントラストで迫る茶碗「エル キャピタン」シリーズを展示します。米国留学時代にヨセミテ国立公園で見た巨大な花崗岩などから得たインスピレーションを、萩の土、そして陶芸の伝統と統合して作られた本シリーズは、自然界のエネルギーと長い工芸の歴史を感じさせながらも、その圧倒的な独創性で鑑賞者を魅了します。

青木豊は今年6月の個展「歩く花嫁」以降に制作した新作ペインティングを展示します。本展に向けて、青木は以下のコメントを寄せています。
「混ざり、重なり合いながら立ち上がる画面はひとつの線として境界に対峙します。このときに生じるものごとを注意深く観察し、存在としての絵画を描き出したい。」

舘鼻則孝は代表作の「Heel-less Shoes」や雷雲のモチーフに代表されるような絵画作品シリーズ「Descending Painting」、また日本屈指の刀匠として知られる河内國平とのコラボレーションにより制作された彫刻作品「Void Sculpture Series」を展示します。

この機会に是非ご高覧ください。

 

十三代 三輪休雪
青木豊
舘鼻則孝

 



展覧会概要

展覧会名
GROUP SHOW: 3 ARTISTS

展覧会会期
2022年10月15日(土) - 11月19日(土)

開廊時間
11:00 - 18:00
日・月・祝は休廊

会場
KOSAKU KANECHIKA
〒140-0002
東京都品川区東品川1-33-10
TERRADA Art Complex 5F
03-6712-3346
kosakukanechika.com

入場無料




十三代 三輪休雪(みわ きゅうせつ)

1951年山口県萩市に十一代 休雪(三輪壽雪)の三男として生まれる。1975年にサンフランシスコ・アート・インスティテュートへ留学。帰国後は「不走庵 三輪窯」にて、萩焼の枠に留まらない独創的な作品を制作し続けています。2019年には三輪家当主として十三代 休雪を襲名しました。
主な個展に「恒久破壊」(ギャラリー上田、1987)、「白い夢」(日本橋三越本店、1991)、「十三代 三輪休雪 襲名 雪嶺」(日本橋髙島屋など4会場を巡回、2019)、「表現を切り拓いて-十三代 三輪休雪(三輪和彦)の陶造形」(山口県立萩美術館・浦上記念館、2020)、主なグループ展に「現代の陶芸II いま、大きなやきものに何が見えるか」(山口県立美術館、1984)、「第3回京畿道世界陶磁ビエンナーレ 世界現代陶磁展-横断する陶磁芸術の境界」(利川世界陶磁センター、2005)、「ジャポニスムの150年」(パリ装飾美術館、2018)、特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」(東京国立博物館 表慶館、2020)などがあります。
作品は東京国立近代美術館、ボストン美術館、山口県立萩美術館・浦上記念館、ロサンゼルス郡立美術館などに収蔵されています。2007年に日本陶磁協会賞を、2021年に日本陶磁協会賞金賞を受賞しています。



青木豊(あおき ゆたか)

1985年熊本県生まれ、現在は東京を拠点に制作しています。2008年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻を卒業、2010年同大学院造形研究科美術専攻領域修了。主な個展に「multiprime」(hiromiyoshii、2011)、「外の部屋、中の庭」(熊本市現代美術館、2012)、「Mouvements|ムーブマン」(Sprout Curation、2014)、主なグループ展に「絵画の在りか」(東京オペラシティ アートギャラリー、2014)、「VOCA展」(上野の森美術館、2016)、「熊本市現代美術館コレクション展 形が変わることで見えるもの(見えないもの)」(熊本市現代美術館、2016)、「きっかけは「彫刻」。 ―近代から現代までの日本の彫刻と立体造形」(熊本市現代美術館、2019)、「メタマテリアリズム ―物質を超えて―」(⽇本橋三越本店 本館6階 コンテンポラリーギャラリー、2021)などがあります。作品は熊本市現代美術館、高橋龍太郎コレクションにパブリックコレクションとして収蔵されています。



舘鼻則孝(たてはな のりたか)

1985年東京生まれ。歌舞伎町で銭湯「歌舞伎湯」を営む家系に生まれ鎌倉で育つ。シュタイナー教育に基づく人形作家である母の影響で、幼少期から手でものをつくることを覚える。2010年に東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻を卒業。遊女に関する文化研究とともに、友禅染を用いた着物や下駄の制作をする。「イメージメーカー展」(21_21 DESIGN SIGHT、2014)、「Future Beauty」(東京都現代美術館など国際巡回、2012)、個展「呪力の美学」(岡本太郎記念館、2016)、個展「It’s always the others who die」(POLA Museum Annex、2019)、個展「NORITAKA TATEHANA: Refashioning Beauty」(ポートランド日本庭園、2019)、「和巧絶佳」(パナソニック汐留美術館など4会場を巡回、2020-22)等の他、ニューヨーク、パリ、ベルギーなど世界各地で作品を発表。2016年3月にパリのカルティエ現代美術財団で文楽公演を開催など、幅広い活動を展開している。作品はメトロポリタン美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館などに収蔵されています。

WORKS

  • 三輪休雪
    エル キャピタン, 2022

  • 舘鼻則孝
    Void Sculpture Series, 2018

  • 青木豊
    Untitled, 2022

  • 青木豊
    Study for Untitled, 2022

  • 舘鼻則孝
    Cloud Painting Series, 2018

  • 三輪休雪
    エル キャピタン, 2022

  • 三輪休雪
    エル キャピタン, 2022

  • 舘鼻則孝
    Heel-less Shoes, 2019

  • 青木豊
    Untitled, 2022

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