ART FAIRS

Frieze Seoul 2024

フェア名

Frieze Seoul 2024

会期

2024年9月4日(水) – 9月7日(土)

リンク

https://www.frieze.com/fairs/frieze-seoul

会場

COEX
513, Yeongdong-daero, Gangnam-gu
Seoul 06164 Republic of Korea

ブース番号

C20

アーティスト

桑田卓郎
Dan McCarthy

Installation view of the KOSAKU KANECHIKA booth at Frieze Seoul 2024
Installation view of the KOSAKU KANECHIKA booth at Frieze Seoul 2024
Installation view of the KOSAKU KANECHIKA booth at Frieze Seoul 2024
Installation view of the KOSAKU KANECHIKA booth at Frieze Seoul 2024
Installation view of the KOSAKU KANECHIKA booth at Frieze Seoul 2024
Installation view of the KOSAKU KANECHIKA booth at Frieze Seoul 2024

KOSAKU KANECHIKAは、2024年9月4日(水)から9月7日(土)に開催されるアートフェア「Frieze Seoul 2024」に、 桑田卓郎とダン・マッカーシーの展示で参加いたします。

桑田卓郎とダン・マッカーシーの作品はそれぞれ、近年の国際的な現代アートシーンにおけるセラミック作品の潮流において、いわばアイコン的な存在として常に注目を浴びてきました。まずビビッドな色合い、プレイフルな造形 - マッカーシーの顔のモチーフの《Facepot》、桑田の大胆な釉薬表現の梅花皮(かいらぎ)の茶碗 - が鑑賞者を惹きつけます。そして作品をよく見ると、そのキャッチーさを支えている技術的な洗練に気づきます。釉薬の探索、焼き方、「金継」や「石爆(いしはぜ)」といった陶芸の技術の応用など。ただ、このふたりのアーティストに共通するのは、その技術自体を追求するのではなく、素材の特徴を生かし、そして尊重しながらも、別のカルチャーや時代性から客観的にとらえる視点を持つことによって、セラミックという媒体をより広い文脈に位置づけ、新しい領域を切り拓いているということです。火を使い、焼いてみないと結果がわからないという、セラミックが持つある種原初的な過程を、敬意を持ちながら楽しんでいる彼らの作品は、自由について多くの示唆を与えてくれます。

桑田卓郎はこれまでに目にしたことのない、陶芸の枠を超える表現を発表し続け、ニューヨーク、ブリュッセル、ロンドンなど世界各地で展覧会を開催しています。「梅華皮」や「石爆」などの伝統的な陶芸の技術を独創的に表現する桑田の新しい視覚言語は、世界で高い評価を得ています。その核となる伝統表現は桑田がスタジオを構える美濃地方で生まれ、安土桃山時代に茶の湯の文化と共に脈々と継承されてきた“わびさび”や自然、不完全なものに美を見出した日本独自の陶芸美学です。桑田はその表現を現代に置き換え、場所、歴史や自然、時代と対話をし続けることによって、伝統とコンテンポラリーを融合させ、また時には相互に刺激し挑発し合うような、他に類を見ないオリジナルな作品を生み出しています。

アメリカ人アーティスト、ダン・マッカーシーは2012年、25年ぶりに陶芸の制作を再開しました。絵画や水彩画と同様に、彼の色鮮やかなセラミック彫刻は、直接的に、手を動かして制作されています。マッカーシーの作品には即時性と感情的な響きがあり、それらが一体となって、一般的な問題や流行にとらわれない個人的でダイナミックなステートメントを生み出しています。彼の作品は、可能性と潜在性に対して独自のビジョンをもって制作され、その結果、多様な社会的・文化的境界線を越え、それらの制限を受けず広く鑑賞されるものになっています。
自由で直接的な彼の陶芸作品は、即時性と直感的な触感を重視しています。マッカーシーは感情と直感を駆使し、自発性と自由を強く意識した作品を制作しています。
《Facepot》のシリーズに代表されるように、これらの作品は一見するとシンプルで子供っぽく感じられますが、深く観察すると別の雰囲気や感情を発見することができます。

「Frieze Seoul 2024」での本展示は、2022年にギャラリーで開催された2人展、「Dear Friend」を再構築します。この2人展は、マッカーシーの作品に自身の作品との共通点と全く異なるアプローチの両方を見出していた桑田の発案から実現しました。自然や素材といったものと対話することによって制作をするマッカーシーと桑田は、お互いの作品をそれぞれ理解してきたことは想像ができます。展覧会においてフィジカルに出会うことで、作品同士はより親密な - 恐らく言葉よりももっと繊細に伝え合う言語によって - 対話を深めます。その出会いに鑑賞者は立ち合い、そして時には媒介となることでしょう。

本展では約20点を展示し、展示空間は建築家の石田建太朗によって設計されます。この機会に是非ご高覧ください。

WORKS

Dan McCarthy
Glaze Tester FacePot Whitewash
2024

Dan McCarthy
Glaze Tester FacePot Whitewash
2024

Ceramic clay, glaze, gold lustre
h.54.7 x w.30.5 x d.33.0 cm
©︎ 2024 Dan McCarthy

INQUIRE
桑田卓郎
Untitled
2024

桑田卓郎
Untitled
2024

Porcelain, glaze, pigment, gold
h.40.5 x w.53.0 x d.52.0 cm
©︎ 2024 Takuro Kuwata

INQUIRE
Dan McCarthy
Chimney Sweep
2024

Dan McCarthy
Chimney Sweep
2024

Ceramic clay, glaze, gold lustre
h.63.5 x w.43.2 x d.45.8 cm
©︎ 2024 Dan McCarthy

INQUIRE
桑田卓郎
Tea bowl
2024

桑田卓郎
Tea bowl
2024

Porcelain, glaze, steel, pigment, platinum
h.41.0 x w.49.5 x d.51.7 cm
©︎ 2024 Takuro Kuwata

INQUIRE
Dan McCarthy
Lemon Flower
2024

Dan McCarthy
Lemon Flower
2024

Ceramic clay, glaze, gold lustre
h.56.0 x w.43.2 x d.45.8 cm
©︎ 2024 Dan McCarthy

INQUIRE
桑田卓郎
Tea bowl
2024

桑田卓郎
Tea bowl
2024

Porcelain, stone, glaze, steel, pigment
h.54.0 x w.60.0 x d.57.5 cm
©︎ 2024 Takuro Kuwata

INQUIRE
Dan McCarthy
Snowy BirdPot
2023

Dan McCarthy
Snowy BirdPot
2023

Ceramic clay, glaze, gold lustre
h.48.3 x w.31.8 x d.33.7 cm
©︎ 2024 Dan McCarthy

INQUIRE
桑田卓郎
Untitled
2024

桑田卓郎
Untitled
2024

Porcelain, stone, glaze, pigment, gold, platinum
h.112.0 x w.40.5 x d.40.5 cm
©︎ 2024 Takuro Kuwata

INQUIRE
Dan McCarthy
Glaze Tester Facepot Red Tear
2024

Dan McCarthy
Glaze Tester Facepot Red Tear
2024

Ceramic clay, glaze, gold lustre
h.48.3 x w.30.5 x d.33.0 cm
©︎ 2024 Dan McCarthy

INQUIRE
桑田卓郎
Tea bowl
2024

桑田卓郎
Tea bowl
2024

Porcelain, glaze, steel, pigment, platinum
h.48.0 x w.56.5 x d.53.5 cm
©︎ 2024 Takuro Kuwata

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Dan McCarthy
Dusky BirdPot
2023

Dan McCarthy
Dusky BirdPot
2023

Ceramic clay, glaze, silver lustre
h.48.3 x w.30.5 x d.33.0 cm
©︎ 2024 Dan McCarthy

INQUIRE
桑田卓郎
Untitled
2024

桑田卓郎
Untitled
2024

Porcelain, glaze, pigment, gold, platinum
h.58.0 x w.35.0 x d.30.0 cm
©︎ 2024 Takuro Kuwata

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