会場
堂島リバーフォーラム
〒553-0003
大阪府大阪市福島区福島1-1-17
ブース番号
27
アーティスト
青木豊
沖潤子
桑田卓郎
佐藤允
舘鼻則孝
fumiko imano
ダン・マッカーシー
KOSAKU KANECHIKAは、堂島リバーフォーラムで開催されるアートフェア「art stage OSAKA 2022」に、青木豊、沖潤子、桑田卓郎、佐藤允、舘鼻則孝、fumiko imano、ダン・マッカーシーのギャラリー作家7名の展示で参加いたします。
⻘⽊豊は、絵画の視野を広げ、世界と絵画の関係とその新しい可能性を追究する制作活動を⾏っています。⼆次元と三次元を⾃由に⾏き来するような作品や、素材の物質性や制作⽅法⾃体の相互反応にフォーカスした作品。特に⻘⽊は⼀貫して光へアプローチしてきました。光が時間軸、鑑賞者の存在や視線、展⽰空間などの環境の要素に補完され、有機的に⽴ち上がるような豊かさを捉え、また⼀⽅で光の存在の⾃明性⾃体を問い直すことなど、光を多⾯的な物質として観察しています。デジタル化する⽇常環境のなかで、⼈間としての様々な感性が呼び覚まされるような視覚体験を提供します。
沖潤⼦は、⽣命の痕跡を刻み込む作業として布に針⽬を重ねた作品を制作しています。下絵を描く事なしに直接布に刺していく独⾃の⽂様は、シンプルな技法でありながら「刺繍」という認識を裏切り、観る者の根源的な感覚を⽬覚めさせます。古い布や道具が経てきた時間、またその物語の積み重なりに、彼⼥⾃⾝の時間の堆積をも刻み込み紡ぎ上げることで、新たな⽣と偶然性を孕んだ作品を⽣み出します。存在してきたすべてのもの、過ぎ去ったが確かにあった時間。いくつもの時間の層を重ねることで、違う⾵景を⾒つけることが制作の核にあります。
桑⽥卓郎はこれまでに⽬にしたことのない、陶芸の枠を超える表現を発表し続けています。「梅華⽪」や「⽯爆」などの伝統的な陶芸の技術を独創的に表現する桑⽥の新しい視覚⾔語は、世界で⾼い評価を得ています。その核となる伝統表現は桑⽥がスタジオを構える美濃地⽅で⽣まれ、安⼟桃⼭時代に茶の湯の⽂化と共に脈々と継承されてきた“わびさび” や⾃然、不完全なものに美を⾒出した⽇本独⾃の陶芸美学です。桑⽥はその表現を現代に置き換え、場所、歴史や⾃然、時代と対話をし続けることによって、伝統とコンテンポラリーを融合させ、また時には相互に刺激し挑発し合うような、他に類を⾒ないオリジナルな作品を⽣み出しています。
佐藤允は、描くことによって自ら、人、そして世界を理解しています。過剰ともいえるような緻密な鉛筆の線描写や独特の筆致によって、オブセッション、恐怖、恋愛などを描きます。作品とは自分が自分のために、生きた人が人のために作り受け取るものだと考える佐藤は、「アートのためのアート」や新しさ、意味を求めることはしません。解らないことは解らないまま考え続けていくことを原動力とするからこそ、彼のイメージは増殖していきます。パーソナルな問いから生まれた佐藤の作品は、強いエネルギーで鑑賞者の内部にも入り込んでいきます。
舘⿐則孝は、⽇本古来の⽂化的に価値のある部分と、現代の要素を組み合わせることで、新たな視点と世界観を提⽰します。俯瞰的な視野を持ちつつ、詳細を徹底的に掘り下げる。それが⼯芸的な⼿仕事で精緻に完成された作品として表現されます。歴史、そのなかで育まれてきた独特の美学、⽂化や思想。それらを再考することで未来への可能性を⽰す舘⿐の作品は世界で⾼く評価され、遊⼥が履く⾼下駄から着想を得た代表作《Heel-less Shoes》等の作品が、ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館などに収蔵されています。
fumiko imanoは、LOEWEとのコラボレーションを2018年より8シーズン連続で⾏うなど、ファッションとのコラボレーションでも⾼く評価されています。代表作は、35mmカメラで撮影したセルフポートレイトを切り貼りし、双⼦のモチーフに仕⽴てるフォトモンタージュのシリーズです。無邪気でノスタルジック、思わず笑みが溢れるユーモアに満ちた家族写真⾵のイメージ。⼀⽅で、ハサミで切ってつなぎあわせたラインは、それが虚構であることをはっきりと伝えています。デジタルの時代にあえて⼿作業でシンプルにつくられるフォトモンタージュは、プレイフルでありながら、アイデンティティについての冷静な洞察でもあり、新たな物語のための視覚⾔語でもあります。
Dan McCarthyは、油彩や⽔彩のみならず、ビビッドな⾊使いとプレイフルな造形のセラミック彫刻で知られています。初期の頃より平⾯作品を中⼼に表現してきましたが、2012年頃より、それら平⾯とも呼応するようなセラミック彫刻にも取り組むようになります。彼のセラミック作品は、とてもシンプルな道具、例えばアイスキャンディーの棒、フォークやスプーンなどを⽤いて、意図的にローテクかつシンプル、感触を重視したダイレクトな⼿法で制作されますが、⾦箔や銀箔、虹⾊の油絵具や⽔性絵具にいたるまで、いくつもの釉薬を⽤い焼成することで、鮮明で⽬を⾒張るような表現に仕⽴て上げます。湿った重い粘⼟を前に、即時性と陽気な精神でもって、感情のおもむくまま本能的に形にしていくことが表現のベースにあります。代表作の「Facepot」と名付けられたセラミック作品からも⾒て取れるように、彼の作品は⼀⾒陽気でおどけた表情を⾒せますが、同時に陽気さの背後に潜む、どこか不穏で空虚な雰囲気も漂わせています。
本展では約20点を展⽰します。この機会に是⾮ご⾼覧下さい。