ART FAIRS

Art Basel Hong Kong 2025

フェア名

Art Basel Hong Kong 2025

会期

2025年3月28日(金) – 3月30日(日)

ブース番号

3C48

会場

Hong Kong Convention and Exhibition Centre
1 Harbour Road, Wanchai Hong Kong
https://www.artbasel.com/hong-kong

アーティスト

佐藤允

KOSAKU KANECHIKAは、2025年3月28日(金)から3月30日(日)に開催されるアートフェア「Art Basel Hong Kong」に、佐藤允の個展で参加いたします。

佐藤允は、描くことを通じて自ら、人、世界を理解し、コミュニケーションを図ります。過剰ともいえるような緻密な鉛筆の線描写や、独特の筆致を用い、オブセッション、恐怖、恋愛をテーマに描き出します。見えるものと見えざるもの、現実と非現実が入り混じりながら、ドローイング、ペインティング、インスタレーションなど、さまざまな形で展開してきました。

現代美術は「寛容の世界」であると捉えている佐藤にとって描くこととは、「こういう人も存在していい」という、ある種の赦しを得ようとする行為なのだと言います。佐藤が描くものは、私たちの多くが無意識に避けたり、心の奥に封じ込めて背を向けてしまったものを描いているからこそ、時に痛みを伴い、あるいは甘美なものとして強く迫ってくるのかもしれません。

今回の展示では、古くから多くの画家によって頻繁に描かれてきた「果物」をテーマに構成します。静物画において永遠のテーマとして扱われてきた果物は、世界各地の神話や伝説とも深く結びつき、象徴的かつ重要な意味を持つ存在として数多く登場します。

本展では、「果物」にまつわる多様な側面を組み込み、自身を取り巻く様々な事象や存在、関係性を表現することを試みます。佐藤は本展に以下のようなステートメントを寄せています。
 
果物をテーマに、空間を展開したい。
果物は食べ物であり、鑑賞するにも美しい。例えばみかんひとつに着目しても、皮、種、甘い、酸っぱい、汁、いい匂いというように様々な要素で溢れている。そして、これらの要素は、人間にも当てはめることができる。果物をそのまま描くのではなく、私は果物と私達の関係、関連性の中から作品を制作したい。
 
佐藤はこれまでにも多数ポートレイトを制作してきましたが、新作では新たな視点が加わることでより五感を揺さぶるような強度が立ち現れています。本展では新作を中心に約20点の作品を展示いたします。佐藤の新たな試みを是非ご高覧ください。

WORKS

佐藤允
Longing
2025
佐藤允
果皮
2025
佐藤允
わたしを幸せにして下さい
2024

Acrylic on canvas
194.0 x 161.8 cm
© 2025 Ataru Sato

Acrylic on cloth mounted on panel
72.8 x 60.6 cm
© 2025 Ataru Sato

Pencil on paper and paper collage mounted on panel
40.2 x 32.6 cm
© 2025 Ataru Sato