展覧会名
武田龍 「Oracle Bone」
展覧会会期
2025年8月16日(土) – 9月27日(土)
オープニングレセプション
2025年8月16日(土) 17:00 – 19:00
開廊時間
11:00 – 18:00
日・月・祝は休廊
会場
KOSAKU KANECHIKA
〒140-0002
東京都品川区東品川1-33-10
TERRADA ART COMPLEX I 5F
03-6712-3346
kosakukanechika.com
入場無料
KOSAKU KANECHIKAでは、8⽉16⽇から9⽉27⽇まで天王洲にて、武⽥⿓展「Oracle Bone」を開催いたします。
武⽥⿓は、偶発的にできたシミや傷から喚起されるイメージを拾いながら絵画を制作しています。そこには彼が幼少期を過ごした⽥舎の森での経験や質が、視覚のみならず、聴覚や嗅覚、触覚を通して現れてくるといいます。また絵を描く⾏為をしばしば発掘に例える武⽥にとって、絵画は⾔語化することや分類することで失われてしまった無意識の領域をもう⼀度掘り起こす⾏為でもあります。
本展に際し、武⽥は以下のテキストを寄せています。
ストロークやドリップの重なりから何かが見えてくる。何かの物体のような時もあるしリズムや音のような時もある。それらを少し整えて他よりも少し見えやすくしてやる。他の箇所でも何か見えないか探索する。また何かが出てくる。森の中で木々が重なり密度を増している部分や急にひらけて光が入ってきている場所。植物の形態を昆虫の形態の中にも見出すとき。ゴツゴツとした松の樹皮、すべすべしたサルスベリ。水底の泥に隠れた魚がびっくりして雲のような濁りをたてる。葉脈の骨。形や手触りで韻をふみながら離れた分類、離れたスケールを行き来する。
写真、映像作品、パフォーマンスなど様々なメディアによる制作を経て、近年は絵画による表現を主とする武田は、素材との相互作用を通じ、この世界の様々な構成物のありようを捉えます。ただしそれらは画面に定着するのではなく、捉えようとすればするほど変わりゆくようなもの、生成的なものとして描かれます。
本展では、武⽥の新作ペインティングを約25点とドローイングを2点展⽰します。この機会にぜひご覧ください。
武田龍(たけだ りゅう)
1989年茨城県生まれ。2016年に武蔵野美術⼤学造形学部彫刻学科を卒業。現在は東京を拠点に制作しています。主な個展に「Griffin」(LAVENDER OPENER CHAIR、東京、2023)、「Drawings」(LAVENDER OPENER CHAIR、東京、2023)、「Devonian Touch」(TAV Gallery、東京、2024)、主なグループ展に「RANZANSTUDIO Presents」(ターナーギャラリー、東京、2019)、「どうぶつえん in TOKAS 2021」(TOKAS、東京、2021)、「HANNAH」(parcel、東京、2024)、「Futurama vol.1」(FOAM Contemporary、東京、2025)があります。KOSAKU KANECHIKAでは初の個展になります。