展覧会名
青木豊 「節とつぶて」
展覧会会期
2026年6月12日(金) – 7月25日(土)
オープニングレセプション
2026年6月12日(金) 17:00 – 19:00
開廊時間
11:00 – 19:00
日・月・祝は休廊
会場
KOSAKU KANECHIKA
〒104-0031
東京都中央区京橋1-7-1
TODA BUILDING 3F
03-3528-6720
kosakukanechika.com
入場無料
KOSAKU KANECHIKAでは、6月12日から7月25日まで京橋にて青木豊展「節とつぶて」を開催いたします。
青木豊は、時間と空間の関係性に着目し、光をメディウムとして扱う絵画を制作しています。
青木は複数の視点から素材を扱います。絵具や刷毛等の物質性に応じて生じる垂れや剥離、引き伸ばすといった、素材に加わる力の交換関係から生じる現象を再編することで、絵画は常に変化し続ける状態に置かれます。一見したところシンプルなその表面には、光や粒子、エネルギーが交差する複数の層が潜んでいることに気づきます。鑑賞者は距離や位置を変えながら、あるいは焦点を定めずに向き合うことで、新たな知覚を獲得します。
KOSAKU KANECHIKAでは8度目となる本展に際し、青木は以下のようなステートメントを寄せています。
4次元⽴⽅体の、どの位置にだったら⽴てるのだろうか。このような動機から検討を始めた。
⼿がかりとして正⽅形が持つ構造を⼀つの単位とした。この単位を起点に、収縮、均衡、拡散、それぞれに解体した絵画を制作した。
この展⽰ではギャラリー空間の動線を反転させる。通常は避難経路となる扉を会場への⼊り⼝とする。本展は、空間に編む構造に対して⾃⾝の⾝体の軸を直交させたものである。
本展では、正方形という単位を起点に、絵画を空間的・時間的に再編成する試みが展開されます。 ひとつひとつの作品は、基底単位である正方形の中に潜む運動性を、空間内での変化として可視化します。その構造的な思考は、単にかたちや構図にとどまらず、絵画が時間を内包し、動き続ける存在であることを示唆します。小空間には大型の正方形作品を配置し、その基盤を視覚的に立ち上げる一方、大空間には複数の小作品をセットとして配置し、空間全体に動的な構造が広がります。
また、会場の入口と出口を反転させることで、鑑賞体験そのものの時間的な方向性にも介入します。鑑賞者が会場内を移動し、視点を変えるたびに、空間が持つかたちは「部分」でありながら同時に「全体」として現れることになります。それは、固定された絵画のあり方を揺るがし、見る者の知覚に変化を促します。
本展では、大型作品と複数のセット作品を含む約10点を展示します。この機会にぜひご高覧ください。
青木豊(あおき ゆたか)
1985年熊本県⽣まれ。2008年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻を卒業、2010年同大学院造形研究科美術専攻領域修了。現在は東京を拠点に制作しています。主な個展に「multiprime」(hiromiyoshii、東京、2011)、「外の部屋、中の庭」(熊本市現代美術館、2012)、「Mouvements | ムーブマン」(Sprout Curation、東京、2014)、主なグループ展に「絵画の在りか」(東京オペラシティ アートギャラリー、2014)、「きっかけは「彫刻」。―近代から現代までの日本の彫刻と立体造形」(熊本市現代美術館、2019)、「日本現代美術私観:⾼橋龍太郎コレクション」(東京都現代美術館、2024)などがあります。作品は熊本市現代美術館、⾼橋龍太郎コレクションにパブリックコレクションとして収蔵されています。