EXHIBITION

鈴木親

「わたしの、東京」

2019/4/20 Sat - 6/1 Sat

Roppongi, Tokyo, 2018
© Chikashi Suzuki
Nakameguro, Tokyo, 2017
© Chikashi Suzuki
Shinjuku, Tokyo, 2004
© Chikashi Suzuki
Shibuya, Tokyo, 2014
© Chikashi Suzuki
Kudanshita, Tokyo, 2008
© Chikashi Suzuki

KOSAKU KANECHIKAでは、2019年4月20日(土)より、鈴木親展「わたしの、東京」を開催いたします。
鈴木親は国内外の雑誌で作品を発表し、日本を代表するフォトグラファーの一人として、90年代よりエディトリアルやファッション・フォトの最前線で活躍してきました。世界中のクリエイターを魅了する東京という街、著名人、有名メゾンから若手のモデルまで。鈴木の写真はその対象が一瞬だけ見せる、パブリックなイメージとは別の、奥の部分を直感的に引き出します。移りゆく時間をシンプルに切り取っただけなのに胸に深く残るような美しさ、独特の世界を表現しています。
写真というメディアは、「否定」と「再解釈」を経験してきました。記録性や芸術性の否定。いわゆるポスト・モダニズム以降の、写真表現の多様化・多極化、解体と再構成。様々な作家がそれぞれの方法でオリジナリティや、宿命としての「写真のジレンマ」に取り組み、表現方法を模索してきました。
鈴木もまた、写真というメディアに正面から向き合っています。私たちが生きるデジタル・ネイチャーともいうべき時代に氾濫し、消費されては消えていくイメージとしての写真。それに対し鈴木は、フィルムカメラで三脚を使用して撮影し、丁寧にプリントするという、私たちがすっかり親しんでいる即時性には足かせとも思える方法を使って、写真の「写真らしさ」を取り戻します。それは写真の「救済」といえるかもしれません。消費され、陳腐化するイメージがあふれるなか、無意識のようでいて意識的に切り取られた瞬間が、印画紙と光の化学反応を経て一枚の写真となる。その一枚の写真が持つ、凝縮された豊かさ、情緒を感じさせることで鈴木は、写真というメディアがなぜこれまで、撮る人、そして見る人を魅了してきたのか、そしてテクノロジーの進化によって人間の認識がどのように変化したのか、ということについての再考を促します。
本展では、すべてフィルムで、またその多くがミディアム・フォーマットやポジフィルムで撮影された新作のポートレイトや東京の風景に加え、近作の花の作品を昨年の個展「晴れた日、東京」に続きセレクトし直し、展示します。

 



展覧会について

花は鈴木が継続して撮っている対象の一つですが、彼は自然の花ではなく、都市部の一度は整備されているけれど、手入れをされずほったらかしになっている花を好んで撮影すると言います。意図的に露出アンダーで撮影した暗いイメージから、プリントの段階で光を拾っていくように完成されるこの花のシリーズには、弱い光、柔らかい光など、静謐でありながらも様々なグラデーションをもつ光を、またその光によって浮かび上がる花の美しさを見ることができます。このような表現も、フィルムだからこそ可能になるのです。
鈴木は自分の身近な場所で、イメージを収集するように撮影をします。個が集まって街や社会を作っている。そこから彼がまるでまばたきをしたように、あまりにもさりげなく切り取っているようにみえる瞬間。その断片が集められ、再構成されていく時に私たちは、偶然性というものが与える解放感、写真を見ることの本当の喜びを感じることができます。本展では大小3サイズの作品を約25点展示します。この貴重な機会に是非ご高覧ください。

 



展覧会概要

展覧会名
鈴木親「わたしの、東京」

展覧会会期
2019年4月20日(土) - 6月1日(土)
4月20日(土)18:00 - 20:00 オープニングレセプション

開廊時間
11:00 - 18:00(火・水・木・土)
11:00 - 20:00(金)
日・月・祝は休廊

会場
KOSAKU KANECHIKA
〒140-0002
東京都品川区東品川1-33-10
TERRADA Art Complex 5F
03-6712-3346
kosakukanechika.com

入場無料




鈴木親(すずき ちかし)

1972年生まれ。1998年渡仏。雑誌Purpleにて写真家としてのキャリアをスタート。国内外の雑誌から、ISSEY MIYAKE、TOGA、CEBIT、GUCCIのコマーシャルなどを手がける。

主なグループ展をCOLETTE(1998年、パリ)、MOCA(2001年、ロサンゼルス)、HENRY ART GALLERY(2001年、ワシントン)で開催。

主な個展をTREESARESOSPECIAL(2005年、東京)、G/P GALLERY(2009年、東京)、KOSAKU KANECHIKA(2018年、東京)で開催しています。
代表的な作品集に『shapes of blooming』(2005年、TREESARESOSPECIAL)、『Driving with Rinko Kikuchi』(2008年、THE INTERNATIONAL)、『CITE』(2009年、G/P GALLERY、TREESARESOSPECIAL) 、『SAKURA!』(2014年、LITTLE MORE)があります。